日本舞踊を始めたきっかけは?
小さい頃大人しく引っ込み思案だった私は、いつも母の後に隠れているような女の子でした。
そんな私が夏祭りになると高い櫓の上で盆踊りを得意になって踊っていたのです。
恥ずかしいと思うよりも、ずっとずうっと踊っていたいと思っていました。
母の着物をお引きずりに見立てて「お姫様ごっこ」で遊んでいたのは時代劇の影響でした。
劇中のひばりさんや橋蔵さん達のチャンバラや踊りを見るのが大好きでした。でも未だ習い事には結びつきませんでした。そんな私が日舞を習うきっかけになったのは、カルチャー教室でも学べると知った時です。時代劇のビデオの復活も一因でした。私もあんな風に踊ってみたいと思ったのです。思ったら矢も楯もたまらずカルチャー教室に入会していました。小さい頃からの夢が叶ったのでした。
日本舞踊の楽しいところは?
音も手順も手探りの中からまるでキャンパスに一筆ずつ色をのせていく様に、一つずつ手順を覚え自分の物にしていく・・・そんな過程がたまらなく楽しく嬉しい作業なのです。上手に出来なくてつらい時や中々覚えられなくて悩む事も沢山ありますが自分の中で消化した時の達成感は何ものにも代えがたい程大切な時なのです。又、二年に一度ではありますが発表会で本衣裳をまとい白塗りした違った自分を見る楽しみもあります。
お稽古場の雰囲気は?
お互い切磋琢磨して一つの目標に進む姿勢が言動や行動にあらわれ、時に励ましあい、時に競争意識を持つ事でよい雰囲気をかもし出しています。
日本舞踊をしてみて良かったこと
- 姿勢がよくなった事
普段使わない筋肉を使う事で筋肉痛になったりしますが、程よい運動ができて助かっています。 - 精神の集中力が培われた事
手順を覚えるのがだんだん早くなっている様に思え、音も耳に入りやすくなりました。 - 着物でお稽古ができる事
夏は浴衣、春から単衣、冬は合せと季節を感じられるのです。